清国歴代王朝の詔書
中国
稀少文献

本書は清の歴代皇帝が発した命令書を公文書として保管されてきたものである。皇帝の命令は詔書≠ワたは勅命≠ニ呼ばれ、法律と同等以上の効力を持って発せられた。

詔書≠ヘ清代の雍正年間に軍機処を設立した後は、軍機大臣が皇帝の意図に従って書き表され、皇帝の閲読を経て交付されてきたものである。詔書≠交付するにあたり、一部を書き写して公文書として保存し、元の原稿は焼却処分されてきた。そのため軍機処の詔書の公文書≠ノは清の皇帝が交付した日常の政令の全てが保存されている。

これらの資料は清の朝廷が残した唯一の正文と位置づけられ、史料としての重要な価値を持っている。同シリーズではさらに、関連した公文書文献も添付し、清の朝廷が当時の重要な国家事務を決定した時々の情況のすべてを豊富で具体的な歴史資料によって構成し、清代の政治、経済、軍事、外交、文化、民族、宗教など各方面の研究に欠かせない第一級の史料である。